こんにちは!
診断サロンco.inidivi.のYUIです。
気温が読めない!でも最高におしゃれが楽しい季節ですね。
本日は販売員はイメージコンサルタントの知識が必要か否かについて
お話しをしたいと思います。
なにを隠そう私、現役の販売員なので(現在パートですが)
この手の話題にいつも耳をピクピクとさせております。
先日の日経新聞でもイメコンの知識を持ったアパレル販売員が
求められていると書かれており、
所属する協会の中で話題になりました。
結論から申し上げますと
知識は必要です。
しかし、イエベ春や骨格ナチュラルなど診断をする必要はありません。
なぜ診断する必要が無いというと理由は2つ
1つは「コスパが悪い」
2つは「ブランドのファンを増やすことが仕事」
であるからです。
1つめの「コスパ」が悪いについて。
まずパーソナルカラー診断というのは、自然光のもと
メイクを取ったお客様に様々なドレープを当てて
お客様の似合う軸を探っていく診断になります。
場所も道具も時間も必要なんです。
骨格診断についても同様。
触診から似合う素材の判別、似合うラインの判別、ボディバランスの調整と
こちらについても時間と素材が必要なんです。
そんな診断を例えば、トップス1枚だけ買うお客様に毎回丁寧にできるか?
残念ながら答えは「NO」です。
お客様が日常生活レベルにまで落とし込める確実な診断をするには
コストがかかるため、お洋服を販売するついで感覚で
本気の診断はできないと断言できます。
診断する労力を服の販売に当てた方がよっぽど売り上げが上がるでしょう。
(診断した方が10着も20着もその場で
ご購入されるのならば話は別かもしれませんが)
イベントなどで格安や無料の簡易診断があったりしますが
そういったものを否定している訳では決してありません。
お客様は診断やご自身に興味を持つきっかけになりますし、
お店と診断士は宣伝になったりとメリットもたくさんあります。
しかしながらあくまでお試し、なかなか自分に落とし込むのも難しいでしょう。
(イメコンのゴールはお客様がご自身に診断を落とし込めるところにあります。
言われたから身につけて安心ではありません)
参加される際はお試し感覚でバチッとハマればラッキーくらいで
楽しんでいただければと思います!
2つめの「ブランドのファンを増やすことが仕事」について
実のところ、こちらは私も初め見誤っていた時期がございました。
販売員はまず、そのブランドの販売員であり診断士ではないのです。
診断の結果、自分の働くブランドにおすすめできるものがない
さようなら〜なんて本末転倒なんですね。
販売員の仕事は診断でお客様を幸せにすることではなく
ブランドを通してお客様を幸せにすることなのです。
以上の理由により販売員は診断をする必要がありません。
しかしながら知識は必要だと考えます。
例えば以前、このようなお客様がいらっしゃいました。
「マフラーが欲しいけどグレーとベージュで悩む」
お客様が手に持っているマフラーは
冷たい印象のいわゆるブルベのグレー
暖かい印象のイエベのベージュでした。
販売員として「何故この2色でお悩みなのか」
ヒアリングさせていただきましたところ
・ベーシックなカラーでどちらも使いやすそう
と、どちらも好きゆえにお悩みな印象でした。
ここでお客様の印象を元に、こちらが似合いそうとお伝えしたり
ワードローブを深掘りしてご提案をするのが一般的な流れでしょうか。
しかし、イメコン的視点を持ちながお客様のお話しを聞いていると
「冬はのぼせやすいから顔が赤くなりやすい、だから着込みたくなくて
マフラーが欲しい」というお話が。
そうなってくるとお客様に喜ばれるのは赤ら顔をの色抑える
ブルベのグレーと判断し
お鏡の前で色を当てながら説明をさせていただきました。
ここがイメコンの知識なってきます。
(さらには着込みたくないというワードから、
1枚で暖かいニットもご提案させていただきました)
他にも腰まわりの丸みが気になる、肩幅が気になる
スッキリ見せたい、ゴージャスに見せたい
親しみやすさが欲しいなどお客様のニーズは様々。
そのニーズを聞き出し、解決することは多くの販売員の方々が
やってきたことでしょう。
しかしながら、見た印象なんとなくで
「こちらが似合います!」「こちらがスッキリ見えます!」
とお伝えしていた場面も多いはず。
「そういうなら…」と自分の中に落とし込めず
ご購入されていたお客様もいらしたかもしれません。
イメコンの知識はそこに根拠が示せるので
「こちらのグレーの方がスッキリ見えますよ!」ではなく
「こちらのグレーは赤みを抑えるブルーベースのグレーです。
なのでお客様の赤ら顔が目立たなくなります」
と納得できるご提案ができる様になります。
ここがイメコンの知識は必要という理由です。
診断はせずともお客様のニーズ解決の手段として
引き出しはあるほど武器になります。
しかし、ここで見誤ってはいけないのが販売員の仕事は
「ブランドのファンを増やすこと」なんですね。
例のお客様についてマフラーの色についてお悩みでしたが
そもそもそのブランドのマフラーに興味を持っていただかないと
色で悩んでいただけません。マフラーが欲しいと思った際に
①お店のビジュアルに惹かれて入店する
②販売員の声かけで商品に興味を持つ
③商品のデザインや質感が気になる、好意的になる
(②と③は逆もあり)
この過程を経て、次の④ニーズの深掘りに進めるわけです。
さらにいうと似合う以外の部分もお客様の心をときめかせるものです。
その商品一つ一つにあるエピソードにときめきを覚えたり
販売員のルックスに憧れを持っていただいたり、
販売とは様々な角度からアプローチをかけるものだと思います。
それを考えると診断士という肩書きで店頭に立つというのは
とても勿体無いことかもしれません。
イメコンはあくまでアプローチの、お客様を幸せにする手段の一つ
他にもたくさんの手段を持って
多角的にアプローチできるのが販売員だと思います。
初めから「診断してもらいたい、似合うものを教えてほしい」で
お客様がくる訳ではないのです。
なので、そのブランドだからこその商品の良さをお伝えするのが
「何故このお店で買うべきなのか」をお伝えするのが
第一の販売員の使命だと思います。診断をすることではないんです。
長く語ってしまいました!
販売員の皆さん、
ブランドへの愛情を持って本日もお客様を幸せにしましょう^^
ご予約お問い合わせはこちら
公式ラインでも受け付けております!